雀荘と書いてすずめそう
前回牌を握ったのは、たぶん20年くらい前のこと。
学生時代は、よく学校をサボって帰りにポンだロンだとやっていた。
渋谷の裏路地にあるこの雀荘(すずめそう)も、その頃よく通った雀荘(こっちはじゃんそうと読んでね)のひとつ。
開店7時とあるが、朝までずっとやっているので、実質24時間のコンビニ営業。
さすがに貫徹、2徹は当たり前だった昔の体力や気力があるわけもなく、深夜2時過ぎには退散した。この日の戦果は、マイナス100ちょっと。あまりに久々で戸惑った最初の半チャンの負け分が最後まで尾を引いたカタチだけど、20年ぶりということを考えればまぁ悪くはない。
ダサい、暗い、不健康とかで、今どきの人たちに麻雀は人気がないみたいだね。
実際この日も、20卓以上ある店内のわずか3卓しか客はいなかった。
寂しいねぇ。久々にやって実感したけど、こんなに楽しいのになぁ。
頭も使うし、老後に向けてまた始めようかな。
それはそうと、このビルの2階、当時はストリップ劇場だった。純情青年としては「雀荘に行くんだからね」と無言のアピールを全身で表しながらも、渋谷OS劇場と妖しくきらめくド派手なネオンに引き込まれそうに…
いや、入ったことはありませんよ。一度も。←ここ強調
それが今や、横文字の小洒落たダイニングバーですぜ、旦那。
なんでも、柱や天井など当時の内装をうまく生かしたレトロな雰囲気らしい。
お洒落に決めてカクテルグラスを傾けながら見つめ合っている若いにーちゃん、ねーちゃんたちも、まさかそこにストリップ嬢の涙と汗がしみ込んでいるとは思うまい。
いやぁ、時代も変わったもんだ。