Alice
写真仲間のaniseさんがブログで紹介していた写真展が、ちょうどお散歩Eコースの途中だったのでちょっと寄り道してみた。
40年以上も前のポジフィルムを改めてプリントし直したという1枚1枚に、Aliceの姿が生き生きと浮かび上がり、こじんまりとしたギャラリーで童話の世界に迷い込んだかのような物語が綴られていた。ハッセルブラッドならではの柔らかな優しいトーンは、“少女”をより幻想的に描き出し、例えばドールハウスの向こうから覗く青い眼差しを見ていたら、無意識のうちに不思議な世界へと引き込まれた。
ギャラリーの人から1973年に刊行された写真集を拝借して、オリジナルの色彩と、劣化してところどころカビも見られるフィルムがもたらす“時間”との違いも楽しんだ。
モデルの少女は、ちょうど同世代。ご本人が今これを見たらどう思うんだろう。なんて考えながら家に帰って、大昔の写真を引っ張り出すと、そこに写っているのはみすぼらしい昭和の小僧。見たくねー。
ともあれ、なかなか素敵な写真展だったので、恵比寿に用事がある人はぜひ覗いてみてね。来週の日曜までやっているよ。