タテ目Love(Mercedes-Benz 230SL)
石原裕次郎の愛車としても知られるメルセデスの300SLの後を継ぎ、今からちょうど半世紀前にデビューした2代目の230SL。
近所のおばさま(ここはおばちゃんじゃなくてお・ば・さ・ま)がスカーフをなびかせて颯爽と走らせていた真っ赤なオープンカー。その「タテ目」に、青っぱなをたらしていたような昭和の少年は心をときめかせた。それが230SLだと知ったのはずいぶん後になってからだが、このときすでに「大人になったらこれに乗る」と決めた。そう、庶民の手が届くわけないことも知らずに。
いま住んでいるところの近所にも、1台の230SLがある。
ほこりをかぶり、サビも出ていて、動いたところを見たことないのが残念だが、前を通るたびによだれが止まらない。
すでにいま、なんちゃってメルセデスに乗っている(その話はまた別の日に)ので、その夢にほんのちょっとだけ近づきつつあるが、まだまだ夢は遠い。
自分と同い年の230SLに乗れたらなぁ。
でも、半世紀も前のクルマなのに、500万円以上だもん。
ご近所さん、乗らないなら譲ってくれません?