材木座海岸
月に1万5,000円。
なんの値段かって、20年ほど前に材木座海岸で借りていたウィンドサーフィンの艇庫代。
それも、写真のような屋内ではなく、屋外にパイプで組まれた幅50cm×奥行1mくらいのスペース(ってことは坪単価10万円っ!)に立てかけてチェーンでロックしておくだけ。シャワー、トイレ、ロッカー、休憩部屋も込みだけど、古い民家の庭に組み上げられた艇庫はザッと50艇分以上はあったから、単純計算で毎月75万以上のアガリ。おいしいよねぇ。まぁこれは、バブルの終わりごろの話で、今はどうか知らないけど。
ボード1枚でいいサーフィンに比べて、ウィンドサーフィンはいろいろと大変。
まずボードそのものが大きくて重く(上手い人は小さいボードでやるけどヘタクソは無理)、マスト、ブーム(手で持つところ)、セイル数枚(風の強さで大きさを変えるのね)など装備が多い。当然セッティングに時間はかかるし、サーフィンのように「あっちの方がイイ波きてるな」なんてサッと移動するのも非現実的。同じ場所でどーーんと構えて風を待つしかない。家に置くのはジャマくさい、東京からだと車に積んで行くしかないから週末や夏場は湘南名物大渋滞のエジキになるし、運転手はビールも飲めない。というわけで、かわいそうな都会の子羊ちゃんは大渋滞のかわりに、夫婦2艇分、年間36万円也という艇庫屋さんのエジキになっちゃうわけ。
いいことないじゃん、ウィンドサーフィン。
いやいや、そんなことないない。めちゃ楽しいよ。気持ちいいし。
結局のところ、36万もあればグアムあたりに年に1回行って旅行代込みで余裕でできるじゃんってことで、艇庫は1年ほどで解約、ボード一式もインテリアにしておくにはデカすぎるのでヤフオクでドナドナ。でも、そういうお金って貯まらないんだよねー。そもそもアリさんにはなれない根っからのキリギリス野郎だし。忙しさもあってしばらく離れていたけど、ここ数年はやっと、東南アジアに年2回くらい行って、小さなカタマランでのセイリング(だってウィンドサーフィンのセイル持つの重いんだもん)を楽しんでおりまする。
さて、そんな材木座海岸の南端に、薄暗くてちょっと怖いトンネルがある。
トンネルを抜けると・・・(続く)
[OLYMPUS OM-D E-M5+M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3]