Audi "Single Frame Grille"
なんだかつまらないふつーの顔したドイツ車。かつては箸にも棒にもかからないような印象しか持てなかった(個人的感覚ですよ)アウディが、突如として自己アピールを始めたのは三代目のA6から。バンパー下端まで大きく口を開けた「シングル・フレーム・グリル」は、今ではアウディのアイデンティティとなっているだけでなく、レクサスのスピンドル・グリルやランサーEvoのジェットファイター・グリルなど各社にパクられ手本とされているほど。クラウンもそうだよね。Athleteのイナズマみたいなグリルはやり過ぎじゃね?と思うけど。
ひと目でそのクルマ、ブランドだとわかるアイデンティティを確立できなければ、ドイツのオペルやスウェーデンのサーブ(昔乗ってた900は良かったのに)のように、いずれは消えていくと思っている。燃費だ安全性だと言っても、やっぱりクルマは「顔」が命だと言い切りたい。
で、アウディ・デザインのマイルストーンともいえるこの画期的なグリルを生み出したのは、和田智さんという日本人デザイナー。当時、世界中のカーデザイナーが「やられたっ!」と思ったに違いない。嬉しいじゃないの。いやぁ、あっぱれ、あっぱれ。
[OLYMPUS OM-D E-M5+LEITZ ELMER 35mm F3.5]