アメリカンなイタリアンバイク
名前とカタチはアメリカン。生まれとデザインはイタリアン。まるで国際親善大使のようなMoto Guzzi California1400 Customに、車検でバイク屋さんに行ったついでに試乗してみた。
いやぁ、デカい、長い、重い。普段1100ccのバイクに乗っているといっても、愛車V11の車格は400ccレベルのコンパクトさなので、320kg超の巨体にはまたがっただけでビビりまくり。倒すわけにもいかないし、ね。
タンクをえぐるように突き出したMoto Guzziならではの縦置きVツインエンジンは、さすが1400ccだけあってトルクフル&パワフル。重い車体も走り出すと意外に軽快で、スタイルこそアメリカンクルザーだけど、加速やコーナリングはハーレーとは比較にならない。ステップボードが高めの位置にあるので峠でもそこそこ倒し込めるはず。このあたりはスポーツバイクのメーカーらしいところだね。
残念なのは、アイドリングから出だしにかけての振動があまり心地よくないこと。新車でまだこなれていないせいか、ガチャガチャとなんだか落ち着きがない。まぁ3000回転も回せばドルルルル〜と気持ちいい鼓動になるんだけど、これだけの風格なんだから低回転域こそドドドッともっと落ち着いた味付けにしてほしい。
それにしても、手元のスイッチでツーリング、スポーツ、レインの3モードが瞬時に切り替えられる電子制御のスロットルコントロールや、強力なフロントダブルディスクブレーキとこの巨体には必須ともいえるABSも標準装備で198万円。
同クラスのハーレーと比べたらめちゃお買い得ですよー。しかもまだ日本で数台しか走っていないから注目度は抜群! そこのおにーさん、おねーさん、1台いかが?
わたくしは……いらなーい。だって重いんだもん。試乗させてもらったのにゴメンナサイ。カッコいいとは思うけどさ、正直、電子制御とかどーでもイイから「乗り味」にもっとこだわってほしかったかな。
しかし帰りの代車ディグリー(250ccのオフロードバイク)の軽いこと軽いこと。