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take 2 steps forward to the best shot

New Moto Guzzi V7 Special

 

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お洒落で粋な大人に似合うイタリアン・バイク「Moto Guzzi」の営業マンです(ウソ)、こんにちは。 昨日、V7の2012年モデルと2013年モデルの両方に試乗してきたので、感想を少々(インプレッションというほど大袈裟なものはムリー)。

試乗したのは、黄色×黒の車体=2013年型 V7 Special、白い車体=2012年型 V7 Classicの2台。

基本設計は変わらないので、パッと見ただけでは色が違うだけに感じる。空冷4ストローク90度V型2気筒エンジンも、OHV2バルブ744cc、ボア・ストローク80×74mmと器は同じ。輸入元のデータでは、最高出力が40.1ps(6,250rpm)から50ps(6,200rpm)、最大トルクが50Nm(3,600rpm)から60Nm(2,800rpm)へと高められているけど、さてさて実際のところどーなんでしょう。

 

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最初に乗ったのは、白い旧型のV7 Classic。ショップオリジナルのスリップオンマフラーに換えてあったせいで排気音はやや大きいが、迷惑というほどではなく、ツインらしいリズミカルな重低音が小気味よく響く。わずか40psとパワフルとはいえないので、スタートこそクラッチミートに気を遣うし(まぁ普段V11に乗ってるせいもあるかな)、もたつく感じがするけど、アクセルを開くにつれて心地よい鼓動とともに背中(というかお尻)をぐいぐい押されるような加速が味わえる。ギアのつながりもよく、400ccクラスの車体と相まって、街乗りメインでも疲れることなく楽しめる1台だ。

 

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続いて新しくなった黄色×黒のV7 Specialに乗り換える。こちらのマフラーはノーマルのままだけど、始動するとなかなかどうして、ドドドッと太く勇ましい排気音が響く。もちろん最新の規制をクリアしているので大きくはないが、思っていたより格段にいい音だ。またがってみると、アイドリングの時点で旧型よりも明らかに鼓動が大きく感じられる。悪く言えば振動が大きいということだけど、10ps/10Nmのパワーアップの現れだろう。クラッチミートして加速するにつれその違いはさらに大きくなる。感覚的な表現でわかりにくいだろうけど、旧型はクランクの回転で加速する感じ、新型は爆発で加速する感じ。大袈裟にいうと、背中(お尻)を「押される」旧型に対して「蹴られる」新型。それでも50psに過ぎないから、扱いづらいわけじゃなく、フルスロットル時(今どきの国産4発なんて怖くてフルスロットルなんてできないでしょ)の鼓動と加速感はまさしくGuzziならではのものだ。ただ、アクセルのオンオフ、ギアチェンジなどの際に、新型は旧型よりもややギクシャクする。これはまだ130kmほどしか走っていない影響もあるだろうし、慣れの問題か。いずれにしても、数値以上のパワーアップ、トルクアップを体感できるマイナーチェンジといえる(気がする)。

 

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【結論1】自分だったら迷わず新型を選ぶ。

【結論2】新しくても小さくても速くなくてもGuzziはやっぱりGuzziで楽しい。

昔のGuzziほどの癖はなく、「味」も薄まってはいるものの、言葉では表現できない魅力にあふれている   と、悪く言わない営業マンモードのまま終わり。

 

OLYMPUS OM-D E-M5+Panasonic LUMIX G 20mm F1.7]

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